電力をマンションでまとめて購入(一括受電)し、自然エネルギーの太陽光発電とインターネット(ICT)を組み合わせて、マンション全体のエネルギーをマネジメント。
エネルギーと通信が融合した、エコ&エコノミーなサービスを導入しています。
※「エネコック」とはエネルギー〈energy〉とエコロジー〈ecology〉、クオリティ〈quality〉を併せて生まれた言葉。さらに、エネルギーという素材を上手に活かす調理人〈cook〉という意味も込めました。
※1:HEMSとは、Home Energy Management Systemの略称で、ホーム・エネルギー管理システムのこと。情報通信技術を活用し、住宅のエネルギー管理を行うシステムです。
※2:me-enecoとは、エネコックで導入するHEMS機器の名称です。
※3:pa-enecoとは、エネコックで導入するHEMS機器の名称です。
※4:デマンドコントロールとは、情報通信技術を活用し、電力需要の逼迫時に「プラウドMEMS管理センター」がマンション共用部の電力使用を遠隔制御することです。
電気の集中使用を抑えるように、
共用部の電気自動車充電器、照明等を自動的に抑制します。
「プラウドMEMS管理センター」では、マンション全体の電力使用状況のデータを1年分蓄積。その使用パターンを分析して、マンションの最大電力をあらかじめ設定します。電気使用が集中して、設定した最大電力を超えそうな場合には、自動的に共用部の電気自動車の充電を他の時間帯に分散し、照明(一部)を間引き、空調等の稼働をセーブ。制御された共用部の電気使用分は料金割引の対象となります(デマンドコントロール割引)。
デマンドコントロールイメージ図
東京電力エナジーパートナーの電気料金のように1カ月の使用量で金額が決まる料金体系とは異なり、エネコックは30分単位の使用量に応じて料金単価を設定した「スマートプラン」を採用しています。30分単位の電気の使用量が多くなると電気料金が上がります。また家電の同時使用を抑えて、低い料金単価でおさまるように使えば、電気料金も下がります。
スマートプラン活用例/賢い使い方 ①
使用時間が長い家電は、分散して使う。
洗濯機や食洗機など長時間利用する家電は、同時に使わず分散すると、電気料金の節減になります。ピークを抑えて、割安な料金帯に分けるのがコツです。
※料金は、東京電力エナジーパートナー従量電灯B・C契約の料金が上限となります。
イメージ図
スマートプラン活用例/賢い使い方 ②
電力を多く使う家電は、短時間の使用にする。
例えば、消費電力の大きな電子レンジやドライヤーなどを使ったときは、短い時間で使い終わるようにして、電気使用量の30分間の平均値をレッドゾーン以下に抑えると節減になります。
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過去の電力使用量やマンション内でのランキングも表示します。専用ホームページに30分ごとに使用量を表示。パソコンやスマートフォンで確認可能です。また、キッチンやリビングから見えるところにも使用電力量が見えるパネルを設置しています。
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「ふなばし森のシティ」の一街区・二街区を対象として、2013年から2014年にかけて夏季に省エネへの意識と、その効果に関する調査を実施。「エネコック」の特徴である電気料金体系「スマートプラン」の節電効果、および省エネレポートなどソフト面からの節電効果について実証を行いました。参加世帯数は約500世帯におよびます。この調査総数は、集合住宅における省エネルギー実証の調査総数として日本最大級となります。
PV(太陽光発電)、EV(電気自動車)、蓄電池と急速充電器を組み合わせたシステム。太陽光発電による発電電力をリチウムイオン電池に一旦蓄電し、その電力をEVに急速充電します。停電時には、PVと蓄電池を利用した非常用電源にもなります。
概念図
モビリティ・電気自動車の充電設備を備えた自動車区画を全体の附置台数の約20%、約200台設置。さらに、各街区には電気自動車のカーシェアリングを導入しています。
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夜間にはクラブハウスに警備員が常駐し、クラブハウスを起点に街全体の巡回警備を行うタウンセキュリティを実施しています。
災害時に停電が発生した際に、電気自動車に蓄えた電気を、クラブハウスの電気設備へ供給し、電気自動車を非常用電源として利用することが可能です。
概念図
災害時には携帯電話よりも、インターネットの方が通信可能な例がみられます。ラウンジなどの一部共用部に無線LANを設置し、パソコンによる情報収集を可能にします。
各街区・クラブハウスのエントランスに設置したデジタルサイネージでは、管理組合からのお知らせや、医療・商業施設等の街の情報、コミュニティクラブや自治会の情報が発信可能。さらに、各街区での太陽光発電量やCO2の削減量と共に、共用部の使用電力量と太陽光発電による電気充足率も確認できます。また、災害・停電時にはモードを切り替えることで緊急情報の収集も可能です。
表示例
街路照明一灯毎に電力線を通じてデータの送受信を行うことにより、新たに通信網を敷設することなく遠隔からの調光・制御機能をもたせています。また消費電力の計測や累積点灯時間等を把握することで、電力消費量や二酸化炭素排出量を抑制し、街路照明の運用保守管理の効率化を実現します。
概念図